ひこうき雲

松任谷由実( Matsutoya Yumi ) ひこうき雲歌詞
1.ひこうき雲

作詞:荒井由実
作曲:荒井由実

白い坂道が 空まで続いていた
ゆらゆらかげろうが あの子を包む
誰も気づかず ただひとり
あの子は 昇っていく
何もおそれない そして舞い上がる

空に 憧れて 空を かけてゆく
あの子の命は ひこうき雲

高いあの窓で あの子は死ぬ前も
空を見ていたの 今はわからない
ほかの人には わからない
あまりにも 若すぎたと
ただ思うだけ けれどしあわせ

空に 憧れて 空を かけてゆく
あの子の命は ひこうき雲

空に 憧れて 空を かけてゆく
あの子の命は ひこうき雲


2.曇り空

作詞:荒井由実
作曲:荒井由実

二階の窓を開け放したら
霧が部屋まで流れてきそう
やさしい雨が降ってくるのを
ずっとぼんやり待っていたのよ

きのうは曇り空 きっとそのせいかしら
きのうは曇り空 外に出たくなかったの

きまぐれだっておこらないでね
本気で好きになりそうだから
約束だけは気にしてたけど
急にやぶってみたくなったの

きのうは曇り空 きっとそのせいかしら
きのうは曇り空 外に出たくなかったの
きのうは曇り空 きっとそのせいかしら
きのうは曇り空 外に出たくなかったの


3.恋のスーパーパラシューター

作詞:荒井由実
作曲:荒井由実

赤いレザーのジャンプスーツは
わたしの燃えるハートのしるし
霧の晴れまにあなたが見えたら
ベルトをつけて準備完了

※たったひとつの恋の真上に
落ちてゆけたら死んでもいいわ
恋のスーパーパラシューター
Oh yah!※

包みきれない あなたの心は
きまぐれ色の海それとも空
熱い想いを風にまかせて
とびおりるからきっとうけとめて

(※くり返し×2)


4.空と海の輝きに向けて

作詞:荒井由実
作曲:荒井由実

月のまなざしが まだ残る空に
やさしい潮風が門出を告げる
この人生の青い海原に
おまえは ただひとり帆をあげる

遠い波の彼方に金色の光がある
永遠の輝きに生命のかじをとろう

果てない旅路にやすらぎを求めて
いつしか かの胸にいかりをおろす
呼び合う世界で空と海が出会う
おまえは歌になり流れていく

遠い波の彼方に金色の光がある
永遠の輝きに生命のかじをとろう

遠い波の彼方に金色の光がある
永遠の輝きに生命のかじをとろう


5.きっと言える

作詞:荒井由実
作曲:荒井由実

南に向かう船のデッキで
波を見つめて
もしも夕陽がきれいだったら
話しかけるわ

あなたが好き きっと言える
どんな場所で出会ったとしても

風がささやく小麦畑で
道をたずねて
雲の下まで肩を並べて
歩いていくの

あなたが好き きっと言える
どんな場所で出会ったとしても

ありきたりな街角でもいい
すれちがっても
きっとわたしはふり返えるはず
恋はすぐそこ

あなたが好き きっと言える
どんな場所で出会ったとしても

あなたが好き きっと言える
どんな場所で出会ったとしても


6.ベルベット・イースター

作詞:荒井由実
作曲:荒井由実

光るしずく 窓にいっぱい
ベルベット・イースター
むかえに来て
まだ眠いけどドアをたたいて

空がとってもひくい
天使が降りて来そうなほど
いちばん好きな季節
いつもとちがう日曜日なの

ベルベット・イースター
きのう買った
白い帽子 花でかざり
ベルベット・イースター
昔ママが好きだった
ブーツはいていこう

空がとってもひくい
天使が降りて来そうなほど
いちばん好きな季節
いつもとちがう日曜日なの

ラー、ララララ………


7.紙ヒコーキ

作詞:荒井由実
作曲:荒井由実

あてはないけど 紙ヒコーキに
愛のことばを走り書きして
くすんだレンガの街をみおろす
窓のかたちに広がる空へ
とりとめのない気ままなものに
どうしてこんなにひかれるのだろう

とりとめのない気ままなものに
どうしてこんなにひかれるのだろう
屋根にのぼると 空は近いよ
あたまをひくく雲が流れる
風のきらめき はねにたたんで
紙ヒコーキは 空のかなたへ

空のかなたへ
空のかなたへ


8.雨の街を

作詞:荒井由実
作曲:荒井由実

夜明けの雨はミルク色 静かな街に
ささやきながら 降りて来る 妖精たちよ

誰かやさしくわたしの肩を抱いてくれたら
どこまでも遠いところへ 歩いてゆけそう

庭に咲いてるコスモスに 口づけをして
垣根の木戸の鍵をあけ 表に出たら

あなたの家まですぐにおはようを言いにゆこう
どこまでも遠いところへ 歩いてゆけそう

夜明けの空はブドウ色 街のあかりを
ひとつひとつ消していく 魔法つかいよ

いつか眠い目をさまし こんな朝が来てたら
どこまでも遠いところへ歩いてゆけそうよ

誰かやさしくわたしの肩を抱いてくれたら
どこまでも遠いところへ 歩いてゆけそう

誰かやさしくわたしの肩を抱いてくれたら
どこまでも遠いところへ 歩いてゆけそう


9.返事はいらない

作詞:荒井由実
作曲:荒井由実

この手紙が届くころには
ここにいないかもしれない
ひとところにじっとしてると
よけいなことも心配で 会いたくなるから

昔にかりた本の中の
いちばん気に入った言葉を
おわりのところに書いておいた
あなたも好きになるように

遠く離れたこの街で
あなたのことは知りたいけど
思い出すと涙が出るから
返事はいらない

この手紙が届くころには
ここにいないかもしれない
ひとりぼっちじっとしてると
きのうのことがよく見える

遠く離れたこの街で
あなたのことは知りたいけど
思い出すと涙が出るから
返事はいらない
返事はいらない


10.そのまま

作詞:荒井由実
作曲:荒井由実

ひとりベットにすわって
ぼんやりとどこかを見つめている
自分でもわからない
素晴らしいそして悲しい毎日が
いろんな人に出会って
いろんなところへ旅をした
けれどいつも知らぬまに
あなたのことを思い出していた

あなたの好きなものは
ひとつ残らず言えるわ
あなたの好きなものは
ひとつ残らず言えるわ

鏡の前のすみれが
きのうようやくひらきはじめた
ずっとそのまま咲いていて
あなたの心が変わらないように
そのまま


11.ひこうき雲

作詞:荒井由実
作曲:荒井由実

白い坂道が 空まで続いていた
ゆらゆらかげろうが あの子を包む
誰も気づかず ただひとり
あの子は 昇っていく
何もおそれない そして舞い上がる

空に 憧れて 空を かけてゆく
あの子の命は ひこうき雲

高いあの窓で あの子は死ぬ前も
空を見ていたの 今はわからない
ほかの人には わからない
あまりにも 若すぎたと
ただ思うだけ けれどしあわせ

空に 憧れて 空を かけてゆく
あの子の命は ひこうき雲

空に 憧れて 空を かけてゆく
あの子の命は ひこうき雲